米Gartnerは現地時間2015年5月21日、米GoogleのWebアプリケーション専用OS「Chrome OS」を搭載したノートパソコン「Chromebook」(総称)に関する調査結果を発表した。それによると、2015年におけるChromebookの世界販売台数は2014年の572万8000台から27%増加し、728万8000台に達する見込み。

 教育分野による需要が好調で、2014年のChromebook出荷数の72%を教育分野が占めた。Gartner主席アナリストのIsabelle Durand氏によると、2011年半ばに最初のモデルが投入されて以降、すべての地域で教育分野がChromebookの成長をけん引してきたという。2014年に欧州/中東/アフリカ(EMEA)、アジア太平洋地域、米国で販売されたChromebookのうち、教育分野がそれぞれ72.3%、68.8%、60.3%を占めた。

 一方で、企業における導入は芳しくない。また、消費者による需要は広がりつつあるが、「特に米国外でブランド認知度を高める必要がある」と、Gartnerは指摘している。

 2014年の地域別販売台数を見ると、最大市場である米国を含む北米が482万台で、全体の84%を占めた。EMEAは62万台でシェアは11%、アジア太平洋地域は14万6000台、中南米は14万2000台で、いずれも3%未満だった。

 なおGartnerは、2016年におけるChromebookの世界出荷台数が、前年比9%増の795万3000台に達すると予測している。

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