調査会社のMMD研究所は2016年4月25日、スマートフォンとフィーチャーフォンを合わせた携帯電話端末の所有状況に関する調査結果を発表した。15歳以上の男女6588人を対象に、現在利用している携帯電話端末を聞いたところ、スマートフォンが61.4%、フィーチャーフォンが33.2%で、「携帯電話を持っていない」という回答も5.3%だった(図1)。

図1●2016年4月 携帯端末の所有率
図1●2016年4月 携帯端末の所有率
出所:MMD研究所
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 同社では、携帯電話を持っていない人を除いて、スマートフォンとフィーチャーフォンの所有比率を調査。それによると、スマートフォンが前年4月の調査と比べて2.4ポイントアップの64.9%、フィーチャーフォンが同2.4ポイントマイナスの35.1%に減少した。スマートフォンの所有率を2014年4月の調査と比べると8.4ポイント増えたという(図2)。

図2●2014年4月〜2016年4月 携帯端末の所有率
図2●2014年4月〜2016年4月 携帯端末の所有率
出所:MMD研究所
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 同社は、携帯電話端末を所有している15歳以上の男女6236人を対象に、現在、おもに利用している携帯電話端末を聞いたところ、「docomo」が36.5%、「au」が32.7%、「SoftBank」が21.6%と続いた。格安SIMをメインで使っているという回答は5.6%にとどまったという(図3)。ただし、同社では、この結果を過去の調査と比較。それによると、2015年10月の調査との比較では1.6ポイント増、2014年4月との比較では5.0ポイント増と徐々に増加していることが明らかになった(図4)。

図3●契約している通信事業者
図3●契約している通信事業者
出所:MMD研究所
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図4●2014年4月〜2016年4月 格安SIM利用率の推移
図4●2014年4月〜2016年4月 格安SIM利用率の推移
出所:MMD研究所
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 また、同社では格安SIMをメインで使っていると回答した15歳以上の男女351人を対象に、現在、利用している携帯電話端末の入手方法も調査。それによると、「SIMフリーのスマートフォンを新品で個別に購入」が38.5%、「格安SIMとセット販売で購入」が25.4%と続いた。また、以前から使っていたスマートフォンを利用するという回答では、「以前から使っていたiPhone」が6.0%、「以前から使っていたAndroidスマートフォン」が13.1%で、合わせて19.1%に達した。

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