子供のスマートフォン利用開始時期
子供のスマートフォン利用開始時期
(出所:MMD研究所)
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 調査会社のMMD研究所は2016年3月29日、インテル セキュリティと共同で、乳幼児のスマートフォンの利用に関する調査結果を発表した。0~6歳(未就学児)の乳幼児をもつ20歳~49歳のスマートフォンを所有している女性2190人を対象に実施したもの。「乳幼児がスマートフォンに接触し始めた年齢」は「0~2歳」が47.0%と約半数に達し、約2割の乳幼児が「画面ロック解除(パスコード/パターン入力)ができる」と回答した。

 同社は、子どもにスマートフォンを触らせたことがあると回答した1752人に、子どもがどれくらいの頻度でスマートフォンに接触しているかを単数回答で調査。それによると、「ほぼ毎日」が30.6%と最多で、次いで「週2、3回程度」が25.0%となった。「数回触らせた程度で、それ以降は利用させていない」という回答は8.9%にとどまった。

 同社は、子どもが日常的にスマートフォンに触れていると回答した1596人を対象に、子ども自身が「スマートフォンでできること」を確認した。「できる」と「恐らくできる」という回答を合わせると「カメラ撮影」が67.7%と最も多く、次いで「特定のアプリで遊ぶ」が66.0%、「ホームボタンや電源ボタンを押して、液晶画面を立ち上げる」が65.5%とワンタッチで操作できる操作が上位だった。

 ワンタッチ以外の操作で乳幼児ができる操作では「画面ロック解除(パスコード入力)」が23.3%、「画面ロック解除(パターン入力)」が21.9%だったという。

 子どもにスマートフォンを使わせていて「起こったこと」を聞いたところ、「使いすぎ・なかなか手放そうとしない」が最も多く6割を超えた。次いで「勝手に写真や動画を撮っていた」、「電話をかけていた」の順だった。

 「アプリ(有料)をダウンロードしていた」、「意図しない課金・請求があった」という回答をした96人を対象に、金銭が発生した際に最も大きかった金額をフリー回答形式で調べた。「答えられない」と回答した38人を除いた58人の平均額は1万2528円だった。

 スマートフォンにセキュリティ面で対策していることについては、「特になにもしていない」が7割近くで最も多く、「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用している」は14.6%、「無料のセキュリティアプリを入れている」は13.0%にとどまった。

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