調査会社のIDC Japanは2016年3月28日、国内のサーバー市場に関する調査結果を発表した。それによると、2015年の市場規模は前年比7.3%増の5070億円に増加したが、出荷台数は56万2000台と同2.0%の減少となった(図1)。
同社は、2015年の国内サーバー市場の動向について、2009年以降で最も高い出荷額に達したと指摘。製品分野別では、x86サーバーが前年から出荷額を増やしたが、メインフレームとその他のサーバーの出荷額はマイナス成長だったという。
同社では、出荷台数の推移も分析。それによると、前年に比べて全ての製品分野で出荷台数が減少した。x86サーバーは、6年ぶりのマイナス成長となり、新規需要による増加よりもサーバー集約による減少が大きかったという。同社は、「2015年の国内x86サーバー市場では、前年に比べて平均単価の上昇により出荷額が増加した。円安による部材コストの上昇を販売価格へ転嫁したことに加え、サーバー集約による1台当たりのメモリーなど、オプション類の増加が背景にある」と分析している。
同社はベンダー別の出荷額も分析。それによると、富士通が首位を獲得。2位はNEC、3位は日本ヒューレット・パッカードだった。4位は日立で、5位はIBM、6位はデルだった(図2)。出荷台数ではNECが首位で、富士通が2位、3位以下は、日本ヒューレット・パッカード、デル、日立製作所、レノボの順だった。
[IDCの発表資料へ]