図●Web統合電話帳アプリケーションの事業者シェア(2014年12月時点累計)
図●Web統合電話帳アプリケーションの事業者シェア(2014年12月時点累計)
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 調査会社のMM総研は2015年3月19日、Web統合電話帳アプリケーション(以下、Web電話帳)の国内市場に関する調査結果を発表した。2014年12月末時点のクライアントライセンス数は、13年12月末時点の29.5万に比べ57%増となる46.2万ライセンスに拡大した。今後もこの傾向が続き、2015年末には68万ライセンス、2016年末には95万ライセンスに拡大し、2017年には100万ライセンスを突破すると予測している。

 この市場拡大について、大企業を中心に、コミュニケーションの効率化による生産性の向上や業務効率化、クラウドとスマートデバイスを活用したワークスタイル導入への動きが大きく影響していると指摘。ほかにも、CRMやSFAなど顧客情報を扱う既存の業務システムとの連携が始まっていることや、市場の裾野が大企業だけでなく中堅中小企業にも広がっていること、Web電話帳のサービス事業者においてもクラウドサービスの提供を開始するなど、導入が加速しつつあることなどから、今後も市場拡大は続くと分析した。

 Web統合電話帳アプリケーション市場の事業者シェアについても調査()。それによると、シェア1位はPhoneAppliだった。2014年12月末時点で、PhoneAppliが提供するフォンアプリ「Collaboration Directory」のクライアントライセンス数が前年比66%増となる34.8万に拡大、市場シェアで75.3%を獲得しているという。2位は、特に金融系での大口案件の獲得が実績拡大につながった日本証券テクノロジーで、2014年12月末時点のクライアントライセンス数は前年比45%増の8万と大きく伸長した。3位の富士通は、数千ライセンス規模の導入ユーザーが多く、クライアントライセンス数が2.2万と、前年比10%増の伸びとなった。

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