ITSMS認証取得の内部的な効果
ITSMS認証取得の内部的な効果
(出所:JIPDEC)
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 日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は2016年3月10日、企業におけるITサービスマネジメントシステム(ITSMS)の導入効果に関する調査結果を発表した。「業務プロセスの明確化」と「役割分担・責任の明確化」と答えた企業がともに97.1%。「サービス品質の改善・向上」は94.2%、「サービス品質の可視化」は91.2%となった。

 JIPDECは今回、ITSMSの導入における効果を「業務プロセスの明確化」「役割分担・責任の明確化」「サービス品質の改善・向上」「サービス品質の可視化」「業務の計画通りの実行」など9項目に分けて調査した。「業務プロセスが明確になった」「役割分担・責任が明確になった」といったITSMS認証取得による内部的な効果について、調査した9項目中7項目で「はい」、もしくは「どちらかと言うと、はい」の割合が6割を超えたという。

 「顧客満足度の向上」「競争力強化」「利害関係者との良好な関係の構築」「サービス事業の収益向上」「サービス事業の拡大」など、ITSMS導入による外部的な効果を5項目に分けて調査した。「顧客満足度の向上」と回答した企業が83.8%、「競争力の強化」が82.4%、「利害関係者の良好な関係の構築」が80.9%だった。これらの項目では、「はい」、もしくは「どちらかと言うと、はい」と回答した企業が約8割に達したという。

 JIPDECは外部的効果の5項目すべてにおいて、6割以上の企業が「はい」、もしくは「どちらかと言うと、はい」と回答していると指摘。多くの組織で外部的な効果が得られているという。ITSMS認証取得が、内部的にも対外的に高い効果をもたらしていると分析した。

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