英Kantar Worldpanelが現地時間2015年3月4日に公表したスマートフォン販売統計によると、同年1月末までの3カ月間の中国都市部における米Appleのシェアは25.4%となり、過去最大を記録した。春節(旧正月)を前に「iPhone 6」と「同6 Plus」が好調に売れ、iOSの同国におけるシェアはかつてない高水準に達した。

 Kantar Worldpanelによると、2014年11月~2015年1月の期間に中国都市部で最も売れたスマートフォンは「iPhone 6」だった。その販売台数シェアは9.5%で、これに中国Xiaomi(小米科技)の5.5インチスマートフォン「Redmi(紅米)Note」が8.9%のシェアで次いだ。Xiaomiは同国市場で首位のスマートフォンメーカー。この3カ月間の販売統計でXiaomiの端末は複数機種がトップ10に入ったが、Appleがシェアを伸ばしており、両社の差はわずか2.2ポイントに縮まった。

 一方中国における同期間のAndroidのシェアは72.8%で、同OSはOS別販売台数で首位を維持している。だがそのシェアは前年同期の80.8%から低下。またAndroidのシェアは、米国、欧州(英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)、オーストラリアでも低下している。

 米国市場を見ると、iOSのシェアは前年同期から3.6ポイント上昇し、42.8%となった。2014年11月~2015年1月の機種別販売台数トップはiPhone 6で、これに韓国Samsung ElectronicsのGalaxy S5が次いだ。米国では13.9%のiPhoneユーザーが、この3カ月間にAndroid端末から乗り換えており、この比率は2014年10~12月の12.1%から拡大した。

 またiPhone 6は、英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本においても機種別販売台数でトップとなった。このうち英国におけるiPhone 6の販売台数シェアは17.6%、Galaxy S5が8.0%でこれに次いだ。

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