調査会社のIDC Japanは2016年3月1日、国内のストレージソフトウエア市場に関する調査結果を発表した。それによると、2015年上半期(1月~6月)のベンダーシェアは、第1位がEMCで売上額でのシェアは19.9%に達した(図)。
第2位はシマンテック(現ベリタステクノロジーズ)で同12.6%、第3位は日本IBMで同11.6%。上位3社は前年同期と同じだが、3社合計のシェアは拡大していると分析する。
IDC Japanは、ストレージソフトウエアの市場はストレージ運用の効率化ニーズが高まり、先進的な機能が普及しつつあると分析。しかし、各ベンダーの売上増のペースには、ばらつきがあるという。
製品別の動向も分析。データ保護/リカバリーソフトウエアを中心にしたISV(Independent Software Vendor)製品は、依然として堅調な成長を続けていると指摘する。
一方、ストレージシステムのオプションとしてバンドルされて販売される管理系のソフトウエアについては、製品市場が成熟するにしたがって付加価値の訴求が難しくなっているという。そのため、各ベンダーの売上にも影響が出ているとみる。