米IDCが現地時間2015年2月24日に公表した世界のスマートフォン市場に関する調査によると、2014年の年間出荷台数は13億40万台となり、前年に比べ27.7%増えた。OS別出荷台数を見ると、米Googleの「Android」が10億5930万台で最も多く、これに米Appleの「iOS」が1億9270万台で続いた。両OSを合わせた市場シェアは96.3%で、前年の93.8%から拡大した。

 2014年における各OSの出荷台数シェアは、Androidが81.5%、iOSが14.8%。以降、「Windows Phone」が2.7%、「BlackBerry」が0.4%だった。このうちAndroidのシェアは前年から2.8ポイント上昇したが、iOSは同0.3ポイント低下。ただし、iOSの出荷台数は前年比25.6%増で、市場全体の伸び率に近い水準だった。9月に発売した「6」シリーズの需要が高まり、iPhoneは世界の主要市場で受け入れられたと、IDCは指摘している。

 一方でAndroidの出荷台数は前年から32.0%増と、市場全体の伸びを上回った。Androidの出荷台数は、10億台の大台を突破しただけでなく、2013年における市場全体の実績も上回った。

 最も出荷台数が多かったメーカーは韓国Samsung Electronicsで、同社は2位以降の5社の合計を上回った。ただし、Samsungの出荷台数は前年比ほぼ横ばい。Androidの伸びは、中国Huawei Technologies(華為技術)、中国Lenovo Group(聯想集団)、韓国LG Electronics、中国Xiaomi(小米科技)、中国ZTE(中興通訊)などのアジアメーカーに支えられたとIDCは分析している。

 2014年第4四半期(10~12月)のOS別出荷台数シェアは、Androidが76.6%、iOSが19.7%、Windows Phoneが2.8%、BlackBerryが0.4%。AndroidとiOSを合わせたシェアは、年間シェアと同じ96.3%だった。ただし、Androidが前年同期比で1.6ポイント低下したのに対し、iOSは同2.2ポイント上昇した。iOSの前年同期に比べた出荷台数の伸び率は46.1%で、市場全体の伸び率29.2%を大きく上回った。

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