米IDCがまとめた中国のスマートフォン市場に関する調査によると、2014年第4四半期(10~12月)における中国Xiaomi(小米科技)の出荷台数シェアは13.7%となり、同国市場で首位を維持した。Xiaomiに次いだのは米Appleで、そのシェアは12.3%だった。米PCWorldが現地時間2015年2月15日に、IDCのリポートを引用して報じた。

 これに先立ち英国の調査会社Canalysは、2014年第4四半期のAppleの中国における出荷台数が競合メーカーを上回り、初めて首位になったと報告していた(関連記事:[データは語る]「iPhone」の出荷台数、中国のスマホ市場で初の首位に)。

 だがIDCの調査では、首位は依然Xiaomi。AppleのiPhoneは画面サイズが大きくなった最新モデル「iPhone 6」シリーズが同国の消費者に受け入れられ、価格が5288元(846米ドル)以上と高額ながらも、シェアは過去2年で最大となった。しかし中国の多くの消費者はこれまで同様、低価格のXiaomi製品を選んだという。2014年第4四半期は699元(112米ドル)の廉価モデル「Redmi(紅米)」の販売が伸び、同社を首位に導いたと、IDCのアナリストXiaohan Tay氏は述べている。

 一方、出荷台数シェアランキングの3位以降は、中国Huawei Technologies(華為技術)の11%、中国Lenovo Group(聯想集団)の9.5%、韓国Samsung Electronicsの7.9%の順。このうちSamsungは、高価格帯端末の分野でAppleに、低価格帯端末の分野で中国メーカーにシェアを奪われたと、IDCは分析している。

 2014年第4四半期における中国市場のスマートフォン出荷台数は、前年同期比19%増。2013年に同60%以上伸びたのと比べると、成長は鈍化している。中国は世界最大のスマートフォン市場ではあるが、市場競争は激化している。そうした中、XiaomiやLenovoなどの中国メーカーは国外市場で成長機会を探っていると、PCWorldは伝えている。