中国インターネット情報センター(中国互聯網絡信息中心、以下CNNIC)が公表した同国のインターネット利用動向リポートの内容を、新華社通信のニュースサイト「Xinhuanet(新華網)」や英Reutersなどが現地時間2015年2月3日までに報じた。

 それによると、中国のインターネットユーザー数は2014年末時点で6億4900万人となった。モバイル端末からネットにアクセスしている人はその85.8%に当たる5億5700万人で、2013年末から5672万人増加した。これらの数値は2014年6月末(それぞれ83%、5億2700万人)からも増えている(関連記事:中国ネット利用状況調査、モバイルによるアクセスがパソコンを上回る)。

 CNNICによると、2014年に新たにインターネットを利用した人の数は3117万人で、2013年の増加人数、5358万人を下回った。また中国のインターネット普及率は47.9%。農村部や中小都市のユーザーは中国全体の4分の1を若干超える程度にとどまっている。これに対し、米国の2013年におけるインターネット普及率は74.4%。Internet Society(ISOC)のリポートによると、世界40カ国以上のインターネット普及率は7割を超えていると、米CNETは伝えている。

 このほか中国のユーザーが利用しているネットサービスについて見ると、ネットショッピングの利用者は前年末から20%増えた。Alibaba Group(阿里巴巴集団)とTencent Holdings(騰訊控股)が運営するオンライン決済サービスの利用者は同17%増。Tencentの「Weixin(微信)」(英語名:WeChat)や「QQ」などのインスタントメッセージング(IM)サービスの利用者は同10%増えた。

 その一方で「Weibo(微博)」などのミニブログの利用は前年から11%減。米Wall Street Journalによると、こうした中国版Twitterの利用は2年連続で減少した。2013年は同9%減だった。