図●国内製品別IT市場実績と予測: 2013年~2018年
図●国内製品別IT市場実績と予測: 2013年~2018年
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 調査会社のIDC Japanは2015年2月3日、国内の製品別IT市場に関する調査結果を発表した。それによると、2015年の国内IT市場全体は、前年比1.1%減の14兆3496億円になると予測した。

 国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場も2015年にはマイナス成長に陥り、同1.7%減の25兆186億円にとどまると分析した。IDCは、2013~18年に国内のIT市場が年平均0.8%の成長率を維持する一方、国内ICT市場は0.5%のマイナス成長になると分析した。その結果、2018年の国内IT市場は14兆8083億円、国内ICT市場は24兆7886億円と予測している。

 同社は、2015年は、2013年、2014年の国内IT市場を大きく押し上げたWindows XPサポート終了にともなうPCの更新需要の反動により、PC市場が2桁のマイナス成長となると分析。一方では、2014年にマイナス成長となったスマートフォン市場がプラス成長に回復するものの、PC市場の大幅なマイナス成長が大きく響き、その結果、IT市場、ICT市場全体としてはマイナス成長となるという。

 IDCは、国内IT市場を構成する製品別の調査結果も発表した。それによると2015年の市場規模は、国内ハードウエア市場が同5.3%減の6兆4268億円、国内ITサービス市場が同1.9%増の5兆2718億円、国内パッケージソフトウエア市場が同3.9%増の2兆6509億円になると予測した()。

IDC Japanの発表資料へ