米国半導体工業会(SIA)が現地時間2015年2月2日に発表した半導体市場調査によると、2014年の世界半導体売上高は前年比9.9%増の3358億ドルとなり、最高記録を更新した。2014年第4四半期の売上高は874億ドルで、前年同期と比べ9.3%増加した。

 SIAのJohn Neuffer最高経営責任者(CEO)は「2年連続で過去最高の売上高を記録し、2015年以降も継続した成長が期待される。2014年は米国市場が好調で2桁の成長率を示し、世界全体をけん引した」と述べた。

 2014年に最も好調だった製品カテゴリーはロジック半導体で、売上高は916億ドル。これにメモリー(792億ドル)、マイクロIC(621億ドル)が続いた。

 メモリーは前年比18.2%増と最も成長が著しく、なかでもDRAMは同34.7%増と急伸した。

 地域別では、日本がわずかではあるが2010年以降初めて前年を上回り、すべての地域が成長した。米大陸は前年比12.7%増、アジア太平洋地域(日本を除く)は同11.4%増、欧州は同7.4%増、日本は同0.1%増だった。

 また、2014年12月の売上高(3カ月移動平均、以下同様)は前年同月比9.3%増の291億3000万ドルで、12月の売上高として過去最高を記録した。地域別に見ると、米大陸は67億3000万ドルで同16.0%増。欧州は30億1000ドルで同1.6%増。アジア太平洋地域は165億9000万ドルで同10.9%増加した。日本は28億ドルで同4.4%減少した。

[プレスリリース]
[2014年12月のデータ(PDF文書)]