中国版Apple StoreのWebサイト
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 中国の富裕層を対象にした消費行動調査によると、米Appleは同国で最も人気のある高級贈答品のメーカーとなった。同社は2013年時点でこのランキングの2位だったが、2014年はHermesが7位に後退し、首位に浮上した。

 こうした中国Hurun Research Instituteの調査結果を複数の海外メディア米Business Insider米CNET英Reutersなど)が現地時間2015年1月29日までに報じた。

 これによると、Appleに続いたのは、LVMH Moet Hennessey Louis VuittonやGucci、Chanelなど。調査対象となった男性の20.3%が、2014年に「iPhone」や「MacBook」などのApple製品を贈り物に選んだという。女性でそう答えた人の割合は18.9%で、Appleはいずれもトップとなった。上位10ブランドの中には、LVMH、Chanel、Hermesのほか、Cartier、Tiffany、Bulgariなどが入り、韓国Samsung Electronicsが男性の10位、女性の9位になった。テクノロジー企業で10位に入ったのはAppleとSamsungだけだった。

 CNETによると、中国では「Apple Watch」がファッション雑誌Vogueの表紙を飾るなど、Appleは同国のファッション業界で、ゆっくりだが確実にその存在感を高めているという。Appleは2014年10~12月期の決算で、台湾、香港を含むグレーターチャイナ(大中華圏)の売上高が161億4400万ドルとなり、前年同期から70%増加したと発表した。グレーターチャイナにおける売上高は同社全売上高の21.6%となり、前年同期の16.5%から拡大した(関連記事:Appleの10~12月期決算は大幅な増収増益、iPhone販売が過去最高)。

 調査を行ったHurun Research Instituteは、中国の長者番付などを調査、発表している。今回の調査は資産160万ドル以上を持つ376人を対象に実施した。調査対象者の平均資産は680万ドル。平均年齢は38歳という。