国内IT市場 地域別前年比成長率予測(出典:IDC Japan)
国内IT市場 地域別前年比成長率予測(出典:IDC Japan)
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 調査会社のIDC Japanは2015年1月29日、国内IT市場の2014年〜2018年の地域別予測を発表した。それによると、2015年の国内IT市場は、2014年のPC更新需要が終息したことによる反動から、東京都と関東地区以外は全てマイナス成長になると予測。成長率は、東京都で1〜2%、関東地方でも1%以下にとどまるという。特に、北陸新幹線にともなう市場拡大が一段落する北陸/甲信越地方ではマイナス約3%に達すると指摘。また、生産拠点の海外移動が進む中国/四国地方、九州/沖縄地方でも伸び悩み、マイナス1〜2%の縮小傾向にあると分析した()。

 同社は、2015年の同市場について、東京と首都圏、名古屋、大阪、福岡などの大都市圏と、それ以外の地域との間でIT支出に関する2極化が進展すると指摘。量的な格差拡大にとどまらず、第3のプラットフォームに関するIT支出が増加する大都市圏と、従来型のIT支出にとどまる地域とで、質的な違いにおいても2極化が進展するという。

 同社は、企業向け市場では、大都市圏を中心に、第3のプラットフォームによる戦略的なICTソリューションが今後の市場拡大に繋がると指摘。それ以外の地域では、地域課題解決に向けた第3のプラットフォームを活用した公共ソリューションを拡大させる必要があると指摘している。

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