米Gartnerが現地時間2015年1月6日に発表した調査結果(速報値)によると、2014年における世界半導体市場の売上高は3398億1100万ドルとなり、2013年の3149億9100万ドルから7.9%増加した。メモリー関連が市場の成長をけん引した。

 上位25ベンダーの合計売上高は前年と比べ11.7%増加し、市場全体の伸びを上回った。上位25ベンダーの合計売上高が市場全体に占める割合は72.1%で、前年の69.7%から拡大した。

 ベンダーのトップ3は昨年と同じ顔ぶれとなった。首位の米Intelは売上高が前年比4.6%増の508億4000万ドル(市場シェアは15.0%)。2位は韓国Samsung Electronicsで、売上高は同15.1%増の352億7500万ドル(同10.4%)。3位は米Qualcommで売上高は同11.5%増の191億9400万ドル(同5.6%)だった。

 2014年はパソコン分野が回復し、メモリー関連が好調だった。中でもDRAMは年間売上高が460億ドルと31.7%拡大し、最も顕著な伸びを見せた。Gartner調査担当バイスプレジデントのAndrew Norwood氏はその要因として、供給不足と価格安定の継続を挙げている。

 同氏によると、2013年とは対照的に、2014年はすべてのカテゴリーが前年実績を上回った。最も伸びたのはメモリー関連で、前年と比べ16.9%増収した。メモリー関連を除いた半導体市場は前年比5.4%増にとどまるが、それでも2013年の0.8%増から回復している。

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