図●製品/サービスのリプレース予定時期:データ分析/レポーティング
図●製品/サービスのリプレース予定時期:データ分析/レポーティング
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 アイ・ティ・アールは2016年1月6日、マーケティング管理に利用するデータ分析やレポーティングの製品・サービスに関する調査結果を発表した。それによると、現在利用しているデータ分析/レポーティング製品/サービスについて、2015年度もしくは2016年度中にリプレースを予定している企業は36.1%に達した。内訳は、2015年度中が23.7%、2016年度中が12.4%で、これに中長期的なリプレース予定や検討中の21.9%を合わせると、6割近い企業がリプレースを現時点で検討しているという()。

 企業がデータ分析/レポーティング製品のリプレースを予定または検討している理由についても調査。それによると、「運用コストが高い」が26.2%でトップ。次いで、「ベンダーのサポートが悪い」が15.1%、「操作性が悪い」が13.3%、「セキュリティが不安」が11.1%と続いた。

 多くの企業がリプレースを検討している背景には、TableauやQlik Senseなど、視覚的に分かりやすく操作が簡便で、安価に導入できる製品の台頭があると分析。これら製品は、従来の分析の専門家だけでなく、一般の従業員が利用できるように操作性の向上が図られているという。同社では、他のベンダーも追随してこうした製品を投入する動きが継続していると指摘。また、データのクラウドシステムへの移行拡大により、データ分析/レポーティングのSaaSでの利用が進みつつあることもリプレース検討の要因となっていると分析している。

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