中国Alibaba Group(阿里巴巴)は現地時間2014年11月4日、米国で上場(関連記事)を果たしてから初めてとなる決算を発表した。モバイル経由のユーザー数と取引高ともに加速し、市場予想を上回る増収となった。

 2014年第3四半期(2014年7~9月)の売上高は168億2900万人民元(27億4200万ドル)で前年同期と比べ53.7%増加した。

 純利益は30億3000万人民元(4億9400万ドル)で前年同期比38.6%減少。希薄化後の1株当たり利益(EPS)は1.24人民元(0.20ドル)で同41.8%落ち込んだ。株式報酬関連費用や無形固定資産償却費の大幅な増加が利益を圧迫したとしている。これら特別費用を除いた純利益は同15.5%増の68億800万人民元(11億900万ドル)、EPSは同9.4%増の2.79人民元(0.45ドル)となる。

 アナリストらが予測した売上高は26億4000万ドル、特別費用を除いたEPSは0.45ドルだった(米Forbesの報道)。

 中国における小売り販売サイトの総取引額(GMV)は5556億6600万人民元で前年同期比48.7%増加。内訳は、「Taobao Marketplace(淘宝網)」が同38.2%増の3798億3200万人民元、「Tmall(天猫)」が同77.8%増の1758億3400万人民元だった。

 モバイル経由の取引額は1990億5400万人民元に達し、GMVに占める割合は35.8%と、1年前の14.7%から拡大した。

 2014年9月末時点の年間アクティブバイヤーは3億700万人で1年前と比べ52.0%増加。月間モバイルアクティブユーザー数は2億1700万人にのぼり、同138.5%急増した。

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