消費者データ分析サービスを手がける米アクシオムの日本法人アクシオムジャパンと博報堂DYメディアパートナーズは2014年11月4日、放送や新聞・出版、インターネット広告向けのデータ分析サービスの開発を始めると発表した。2013年に日本に再参入したアクシオムは新サービスを国内での事業展開の足がかりにしたい考え。

 新サービスではメディア企業と組んで、アナログメディアを含む媒体の購読者ら顧客データを基に行動や価値観などを分析。媒体別の顧客データを統合して、効果的な媒体活用や広告価値の向上を狙うという。

 メディアは顧客ターゲットを絞った効率の高い広告戦略が立てられるとしている。アクシオムジャパンは個別企業のデータ分析から始め、将来は個人情報保護法改正などを踏まえて匿名データをクロス分析できるようにしたい考えという。

 アクシオムは米国のほぼ全ての消費者のデータを保有する大手データブローカーとして知られ、米国でマーケティングなどのために分析データを販売している。アジア太平洋地域の大手メディアとは、オーストラリアで放送や雑誌出版のほか米ヤフーと事業提携しているSeven West Mediaや、中国のTwitterと呼ばれる「新浪微博(Sina Weibo)」ともデータ活用で提携を発表している。