ソリトンシステムズは2014年10月29日、画面情報端末プロトコルを用いたリモートデスクトップシステム「Soliton SecureDesktop」()を発売した。社内パソコンの画面を外出先のモバイル端末からリモート操作できるようにする。社内パソコンやモバイル端末に導入するソフトウエアに加えて、この両者を仲介する中継サーバー機能をアプライアンスサーバー機の形で用意している。

図●Soliton SecureDesktopの概要(出典:ソリトンシステムズ)
図●Soliton SecureDesktopの概要(出典:ソリトンシステムズ)
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 Soliton SecureDesktopは、アプライアンスサーバーとソフトウエアで構成するリモートデスクトップシステムである。接続元のモバイル端末に導入するソフト「Client」と、接続先の社内デスクトップPCに導入するソフト「Streamer」、さらに、これらを仲介する中継サーバー機「Center」で構成する。中継サーバー機をインターネットセグメントのDMZ(非武装地域)に配置することにより、外出先から社内PCをリモート操作できるようになる(写真)。

写真●Soliton SecureDesktopの利用イメージ(出典:ソリトンシステムズ)
写真●Soliton SecureDesktopの利用イメージ(出典:ソリトンシステムズ)
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 同システムは、リモートデスクトップ機能のベースとして、米スプラッシュトップのリモートデスクトップソフト「Splashtop Enterprise」を流用している(関連記事:3G網で25フレーム毎秒をうたう遠隔デスクトップ、SCSKが代理店に)。ただし、Splashtop Enterpriseをそのまま使っているわけではなく、セキュリティ機能を高めている。ソリトンシステムズとスプラッシュトップが新たに共同開発した製品という位置付けになる。

 製品の価格(税別)は、中継サーバーの「Soliton SecureDesktop Centerアプライアンス」が100万円。このほかに、使用料として年額制のユーザーライセンス「Soliton SecureDesktop年間サブスクリプションライセンス」を購入する必要がある。年間サブスクリプションライセンスは、5ユーザー分のライセンスパックが7万5000円(1ユーザー当たり年額1万5000円)。