画面1●SQL ServerオプションVer.6.0の設定画面例
画面1●SQL ServerオプションVer.6.0の設定画面例
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画面2●BOM for Windows Ver.6.0 SR1では、SNMPトラップを受信できるようになった
画面2●BOM for Windows Ver.6.0 SR1では、SNMPトラップを受信できるようになった
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 セイ・テクノロジーズは2014年10月31日、Windows環境向けサーバー監視ソフト「BOM for Windows」のオプションとして、SQL Serverの稼働状況を監視する「SQL ServerオプションVer.6.0」(画面1)を発売した。表領域の使用量などのように、BOMの標準機能では分からないSQL Serverの内部情報を、一定間隔でSQL Serverに問い合わせて取得する。

 前提となるBOM for Windowsとは、Windows環境向けのサーバー監視ソフトである(関連記事:セイ・テクノロジーズ、Windows監視ソフト新版で監視コンソールをWeb化)。BOM自身をインストールしたWindows機をスタンドアローンで監視し、データベース(SQL Server)で管理する。BOMを導入したWindows機が1台あれば、本番の業務サーバーのようにBOMをインストールしたくないサーバーも遠隔監視できる。監視コンソールはWebブラウザーで操作/閲覧する。

 BOMの監視項目は、CPU、メモリー、ディスク、イベントログなどの基本項目から、Active Directory、DNS、DHCPなどの各種サービス、SQL Server、Oracle Database、Exchange Serverなどの各種サーバーソフトまで幅広い。バックアップソフト(Backup Execなど)やウイルス対策ソフトの監視も可能である。

 このように、BOMの標準機能だけでも、SQL Serverの監視ができる。ただし、標準機能のままで監視できる項目は、SQL Serverが消費しているディスク容量やファイルサイズなど、OSが把握できるものに限られる。具体的には、Windowsが標準で用意しているシステム監視データであるパフォーマンスカウンターの値を監視できるだけである。

 これに対して、今回提供を開始したSQL Serverオプションでは、監視対象のSQL Serverに対して問い合わせ、SQL Serverの内部監視データを取得する。具体的には、データベースの使用容量/使用率、同時セッション数、データベースの最大空き容量、エクステント増分回数のデータを取得する。また、任意のストアードファンクションを実行した結果を監視値として取得することもできる。従来、こうした内部データは、osqlやsqlcmdなどのCUIコマンドや管理ツールのSQL Server Management Studioで取得するしかなかった。

 SQL Serverオプションは、BOMのオプションとしては6番めに当たる。SQL Serverオプションのほかに、Oracle Database監視用、Linux監視用、VMware ESXi監視用、Citrix XenApp監視用、レポート生成用のオプションがある。また、SQL Serverオプションの提供に合わせて、BOM for Windowsのバージョンも、BOM for Windows Ver.6.0からBOM for Windows Ver.6.0 SR1へとバージョンアップした。新版のSR1では、外部システムからSNMPトラップを受信する機能などを追加した(画面2)。