富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2014年10月30日、オープンソース(OSS)のミドルウエアを導入するSIサービス「OSS導入ソリューション」(図)を提供開始した。OSSのDBMS(データベース管理システム)や運用管理ソフト、OSSを利用したActive Directoryドメインの構築など、用途に応じて複数のメニューを用意した。価格は個別見積もりで、中小企業から大企業まで規模を問わずに提供する。
OSS導入ソリューションは、OSSの導入SIサービスである。これまで同社は、OSSのサポートサービス「OSSサポートソリューション」や、OSSベースのDBMSに移行するサービス「データベース移行ソリューション」を体系化/メニュー化してきた。今回、OSS関連サービスを拡充し、OSSの導入SIサービスをメニュー化した。価格は個別対応となるが、サービスメニューとしてOSSの導入から運用までをカバーした形になる。
なお、同社は既に、富士通グループの3社共同で、中小企業向けにOSSを導入するSIサービス「OSS導入支援サービス」をメニュー化済み(関連記事:中堅中小企業向けのOSS導入支援、FJMと富士通SSLが共同で提供)。この既存サービスは中小企業向けだが、今回富士通SSLがメニュー化した新サービスは企業規模を問わずに提供する。また、既存サービスのメニューにはないOSSとして、グループウエアの導入サービスを用意した。
今回のOSS導入ソリューションのメニューは、表の通り。
サービス名 | 内容 |
---|---|
認証基盤導入サービス | OpenAM(シングルサインオン)とOpenLDAP(ID統合管理)による認証基盤構築 |
Active Directoryドメイン環境導入サービス | SambaによるActive Directoryドメイン環境構築 |
PostgreSQL導入サービス | PostgreSQLの導入 |
MySQL導入サービス | MySQLの導入 |
運用監視導入サービス | Zabbixによる、稼働監視、アプリケーション監視、リソース監視 |
バックアップ基盤導入サービス | Baculaによるバックアップ基盤構築 |
Matsue Ruby GW(グループウエア)「縁sys」導入サービス | グループウエアソフト「縁sys」の導入 |