図●IIJマルウェア解析ソリューションの概要(出典:インターネットイニシアティブ)
図●IIJマルウェア解析ソリューションの概要(出典:インターネットイニシアティブ)
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2014年10月30日、ユーザー企業がマルウエアの疑いがあるファイルを提出すると、これを調査して危険度などの情報を報告してくれるサービス「IIJマルウェア解析ソリューション」()を提供開始した。調査/報告の深さに応じて、検体の危険度を判定する「初期判定」から「簡易解析」「詳細解析」まで3段階のメニューを用意した。

 IIJマルウェア解析ソリューションは、ユーザーが提出したマルウエアの検体を、専門のアナリストが調査/解析し、危険度や感染状況などの情報を報告するサービスである。標的型攻撃対策製品などが検知したマルウエアの疑いのあるファイルについて、マルウエアかどうか、どのような振る舞いをするのか、などをユーザーに代わって調べる。これにより、マルウエアに対して早急な対応が可能になる。

 調査/報告の深さに応じて、(1)初期判定、(2)簡易解析、(3)詳細解析、の三つのメニューを用意した(価格はいずれも税別)。同サービスでは、セキュアブレインのアナリストが同社のツールを使ってマルウエア検体の調査/解析を実施する。なお、マルウエアの検体の提出には、IIJが運営するファイル共有用途のオンラインストレージサービス「IIJドキュメントエクスチェンジサービス」(DOX)を利用する。

半日でマルウエアを判定、1~2週間で復旧方法も報告

 (1)初期判定は、検体の危険度を半日程度で判定し、結果をメールで回答するサービスである。午後1時までに受け付けた検体は午後6時30分までに回答し、午後5時までに受け付けた検体は翌日午後1時までに回答する。判定結果は、「ほぼマルウエア」「疑いあり」「判定できない」「通常ファイル」の四つのいずれかで回答する。判定理由とアナリストのコメントも付ける。初期判定の価格は、月額12万円(20検体)から。