「ASOCIO ICT SUMMIT 2014」(関連記事:ベトナム・ハノイで大規模なITイベント開幕、アジアの要人が一堂に)に合わせて、日経BPイノベーションICT研究所/日経コンピュータ主催の「日経BPアジアICTカンファレンス2014 in Hanoi」が、2014年10月30日に開催された(写真1)。ASEANに進出している日系企業を対象に、現地の最新の動向やICTソリューションを紹介するものだ。

写真1●「日経BPアジアICTカンファレンス2014 in Hanoi」の模様
写真1●「日経BPアジアICTカンファレンス2014 in Hanoi」の模様
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 ベトナム・ハノイで開催された同カンファレンスには、現地に拠点を構える日系企業関係者が集まった。ベトナム国家大学のフン・キム・アイン国際協力開発局・副局長が登壇し、ベトナム企業とのビジネスを成功させるための秘訣を解説したほか、日産テクノベトナムの小林猛志CADデータセンター・部長が、人材採用・育成の取り組みを披露。富士通ベトナム、NTTデータアジアパシフィック、FPTソフトウェアは、自社のソリューションやASEANでの事業を紹介した。

日越の違いを知ることがスタート

 カンファレンスではまず、ベトナム国家大学のアイン国際協力開発局副局長が登壇し、「『日本的経営』をベトナム企業に生かし、ベトナムで成功するには」と題して講演。ベトナム・日本人材協力センター(VJCC)でのマネジメント経験も基に、日本企業がベトナム企業とうまく付き合い、ビジネスを成功に導くための勘所を解説した(写真2)。

写真2●ベトナム国家大学のフン・キム・アイン国際協力開発局・副局長
写真2●ベトナム国家大学のフン・キム・アイン国際協力開発局・副局長
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 アイン副局長は、時間間隔や職場でのマナーを挙げ、「日本人とベトナム人の考え方の違いを知ることから始めるべき」と指摘する。例えば、日本人であればミーティングの10分前には席につくのに対し、ベトナム人は5~10分は遅れても仕方ないと考えている。さらに、ベトナム人は職場で携帯電話の着信音が鳴ることを気にしないため、比較的静かな日本の職場とは様相が異なるという。