写真●NECの遠藤信博社長
写真●NECの遠藤信博社長
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 NECは2014年10月30日、2015年3月期第2四半期(2014年4~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比4.2%減の1兆3248億円、営業利益は同211億円増の215億円で減収増益。NECビッグローブやNECモバイリングの非連結化により減収になったものの、携帯電話端末事業が黒字転換し増益となった。

 セグメント別に見ると、「パブリック」事業の売上高は官公庁や公共向けが堅調で、前年同期比13.6%増の3445億円、営業利益は73億円改善し、219億円となり増収増益となった。

 「テレコムキャリア」事業の売上高は、前年同期比0.5%減の3325億円とほぼ横ばい。海外事業が拡大したが国内キャリアによる投資が減少した。営業利益は同14.4%減の166億円となった。SDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーキング)関連の投資が増加した。NECの遠藤信博代表取締役執行役員社長は「SDN投資の効果は2015年後半にあらわれる」と話す(写真)。 

 「エンタープライズ」事業と「システムプラットフォーム」事業はともに減収増益。「エンタープライズ」事業の売上高は、流通・サービス業向けが減少し、前年同期比2.6%減の1267億円。営業利益は15億円改善し23億円。「システムプラットフォーム」事業の売上高は、企業ネットワークの減少などにより、前年同期比1.5%減の3454億円、営業利益は69億円改善し87億円だった。

 2015年3月期通期の連結業績予想は、売上高が3兆円(前期比1.4%減)、営業利益は1200億円(同13.0%増)で据え置いた。