写真1●「Multi Jet Fusion」を搭載した3Dプリンター
写真1●「Multi Jet Fusion」を搭載した3Dプリンター
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写真2●3Dスキャナー付きデスクトップパソコン<a href="http://sprout.hp.com/" target="_blank">「Sprout」の紹介サイト</a>
写真2●3Dスキャナー付きデスクトップパソコン「Sprout」の紹介サイト
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 米Hewlett-Packard(HP)は現地時間2014年10月29日、3Dプリンター向け技術「Multi Jet Fusion」を発表した。同技術を用いた3Dプリンターを2016年にリリースする予定(写真1)。

 Multi Jet Fusionは、「現在市場で売られている最速の3Dプリンターより10倍高速で、コストや消費電力を大幅に削減する」という。

 1点ずつ構築していく従来の3Dプリンティングに対して、Multi Jet Fusionは表面全体を構築することで高速化を実現する。同時に複数の材料を用いて、質感や強度、弾力性なども含めて精度の高い出力物を提供できるとしている。また、同社がこれまでカラープリンターで培ったフルカラーの知識と技術を将来の3Dプリンターにも応用していくという。

 同社はそのほか、3Dスキャナー付きデスクトップパソコン「Sprout」も発表した(写真2)。物体をスキャンするプロジェクター「Sprout Illuminator」を搭載し、23インチのHDタッチスクリーンと20ポイントマルチタッチ対応のタッチマットで構成される。

 OSは「Windows 8.1」を採用し、米Intel製「Core i7」プロセッサ、1Tバイトのストレージを内蔵する。同日より注文の受付を開始しており、11月9日に発売する。米国での希望小売価格は1899.99ドル。

 なお、HPは2015年末までに企業向け事業とパソコンおよびプリンター事業を別会社として分割する方針を今月初めに発表している(関連記事:HPの会社分割、企業向けはHewlett-Packard EnterpriseでPC/プリンターはHP Inc.)。

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