写真●日立製作所執行役の中村豊明副社長兼CFO
写真●日立製作所執行役の中村豊明副社長兼CFO
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 日立製作所は2014年10月29日、2015年3月期第2四半期累計(2014年4月~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1%増の4兆4967億円、営業利益は同23%増の2140億円と増収増益だった。SI事業が好調だった「情報・通信システム」部門や、中国における昇降機事業が堅調だった「社会・産業システム」部門が牽引した。

 情報・通信システム部門の売上高は、前年同期比7%増の9349億円となった。公共システムや金融システムを中心としたSI事業や、ストレージ事業が押し上げた。同部門の営業利益は同19%増の368億円となり、SI事業における不採算案件が収束したことが主な要因だという。同社執行役の中村豊明副社長兼CFO(最高財務責任者)は、「2012年度に受注した大口の不採算案件が全て収束した」と説明した(写真)。

 2015年3月期通期の連結業績予想は7月末に公表した前回予想に比べて売上高、営業利益ともに上方修正した。売上高は前期比1%減の9兆5000億円、営業利益は最高益を更新する同9%増の5800億円を見込む。