写真1●NEC Cloud IaaSの概要(出典:NEC)
写真1●NEC Cloud IaaSの概要(出典:NEC)
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●高集積型Atomサーバーの外観
写真2●高集積型Atomサーバーの外観
[画像のクリックで拡大表示]

 NECは2014年10月27日、IaaSサービス「NEC Cloud IaaS」を強化すると発表した。同日付けで、これまで提供してきた仮想サーバーに加えて、新たに物理サーバーの提供を開始した(写真1)。さらに同日、オブジェクトストレージをNEC Cloud IaaSのサービスメニューに追加した。

 NECは今回、IaaSサービス(NEC Cloud IaaS)のメニューを拡大し、新たに物理サーバーとオブジェクトストレージを追加した。このうち物理サーバーとしては、(1)CPU負荷の高い業務や基幹業務などの用途に適したXeonサーバーと、(2)複数台による並列分散処理に適した高集積型のAtomサーバー(最小構成10台、写真2)、---の2種類を用意した。

 (1)のXeonサーバーでは、2CPU構成のラックマウント型サーバー機を、1台単位でユーザー専用に用意する。高いCPU性能を要求するデータベースサーバーやミッションクリティカルな基幹業務などに向く。仮想サーバー基盤として利用できるように、最初からサーバー仮想化ソフトのVMware vSphereを搭載した状態で提供する。仮想サーバー上で動作させるOSはユーザーが持ち込んでインストールする。価格(税別、以下同)は、最小構成となる1台で月額9万2300円。

 (2)のAtomサーバーでは、同社がIaaS向けに開発した高集積型のサーバー機を流用する(2Uに46台、1ラックに700台の物理サーバーを収容できる)。これまでは同サーバー機を基盤としながら仮想サーバー単位で提供していたが、今回これを物理サーバー単位で提供する。CPU負荷が比較的低い業務やWebサーバーなどの並列処理に適する。OSはIaaSのメニューから選んでインストールする。選べるOSは、CentOS 6.4、Ubuntu 12.04、Windows Server 2012 SE。価格は、最小構成となる10台で月額55万5100円(OSを含まず)。

 同日提供を開始したオブジェクトストレージの価格は、1Gバイト当たり月額8.6円から。

■変更履歴
第1段落で、IaaSの管理画面から物理サーバーを動的にプロビジョニングできるとしていましたが、事実に反するため該当の一文を削除しました。また、第4段落で、Atomサーバーに対してユーザーがOSバイナリーを持ち込んでインストールする必要があるとしていましたが、IaaSのメニューからOSをインストールできます。以上、お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2014/10/28 18:30]