アシストは2014年10月28日、OSS(オープンソース)のシステム監視ソフト「Zabbix」を企業に導入するサービス「OSS統合監視ソリューション」を発表、同日提供を開始した。システム監視ソフトの選択肢を増やし、有償ソフトである「JP1」の導入支援に並行して、新たにOSSの導入支援をメニュー化した形である。全4日間のオンサイトでの研修を経て、ユーザーが自社でZabbixを運用していくためのスキルを習得できるようにする。
OSS統合監視ソリューションは、Zabbixの導入支援サービスである。中核となるメニュー「Smart Start for Zabbix」は、実際にユーザー企業にZabbixを導入し、これをユーザーみずから運用していけるように教育する。導入ガイドとなるドキュメント一式を提供するほか、同ガイドに応じてユーザー企業側(オンサイト)にて全4日間の導入研修を実施する。
具体的には、(1)「理解編」(Zabbixについて解説する)、(2)「設計編」(設計方法を解説するとともに、監視定義シートのひな型を使って設計パラメーターを作成する)、(3)「実装編」(Zabbixサーバーを構築して導入する、Zabbixエージェントを監視対象にインストールする)、(4)「運用編」(運用方法を解説する)、---で構成する全4日間のオンサイト研修を通じて、Zabbixの導入/運用スキルを伝授する(写真1、写真2、写真3、写真4)。ユーザーみずからZabbixエージェントを監視対象にインストールするための導入作業手順書も提供する。
導入後の運用サポートサービスもメニュー化
OSS統合監視ソリューションでは、導入支援サービスのSmart Start for Zabbixのほかに、導入後の運用をサポートする「Zabbix監視ソリューション・サポートサービス」と、Zabbixの監視データをJP1で管理できるように連携させる設定サービス「OSS統合管理モデル for Zabbix」を用意している。
Zabbix監視ソリューション・サポートサービスは、対応する年間インシデント件数やサービス内容に応じて、二つのサブメニューを用意している。下位の「エントリ」(40万円)は、年間8インシデントまでの問い合わせと障害切り分けサービスを提供する。一方、上位の「スタンダード」は、インシデント数に制限がなく、障害対応や製品不具合時のパッチ適用までを含む。