写真1●「SAP HANA」プラットフォーム向けの「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」
写真1●「SAP HANA」プラットフォーム向けの「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2014年10月24日、「SAP HANA」プラットフォーム向けの新製品「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」(写真1)を発表した。最大12テラバイト(TB)を単一メモリー領域として扱えるため、大規模なデータベースをインメモリーで処理できる。従来製品より、メモリーモジュールの耐障害性を高め、障害分析機能を強化。障害時に待機サーバーへリアルタイムに切り替えられるようにした。

 HP ConvergedSystem 900(CS 900) for SAP HANAは仕様の異なる2モデルがある。上位製品はメモリー12テラバイト(写真2)。CPUに米インテルのXeon E7 v2を16個(240コア)を搭載、ストレージはSAS 900GB×192個の168テラバイトを備える。価格は5億5913万9000円(導入作業、3年の保守サービス込み、税別、以下同じ)。下位モデルはメモリーが6テラバイトで、CPUは8個(120コア)、ストレージは84テラバイト。価格は2億9515万円。発売日は10月24日。

写真2●メモリーが12テラバイトのモデルはシステム全体で384枚のメモリーモジュールを搭載する
写真2●メモリーが12テラバイトのモデルはシステム全体で384枚のメモリーモジュールを搭載する
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 同時にスケールアウト型の「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA Scale-out Configurations」も発表した。メモリー2テラバイト、CPU8個、ストレージ168テラバイトのノードを4個で構成した場合は7億7721万円。将来はメモリー96テラバイトの構成もサポートする。

 製品の発売に合わせて、日本HPとSAPジャパンは共同で「SAP-HP SAP HANA Co-Innovationセンター」を11月に設立する(写真3)。SAPジャパン本社にHP ConvergedSystem 900 for SAP HANAを納入し、ユーザー企業に対するSAP HANA導入の支援や大規模データを使った性能検証、SIパートナーとのソリューション開発などを実施する。

写真3●日本HPとSAPジャパンは共同で「SAP-HP SAP HANA Co-Innovationセンター」を11月に設立する
写真3●日本HPとSAPジャパンは共同で「SAP-HP SAP HANA Co-Innovationセンター」を11月に設立する
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