画面●LINEからドワンゴに運営が引き継がれるRSSリーダー「livedoor Reader」
画面●LINEからドワンゴに運営が引き継がれるRSSリーダー「livedoor Reader」
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 KADOKAWA・DWANGO傘下のドワンゴは2014年10月24日、LINEが旧ライブドアから引き継いで運営しているRSSリーダーサービス「livedoor Reader」(画面)に関わる資産を取得すると発表した。取得の時期や条件などは今後詰める。取得額は非公開。

 LINEは無料通話・メールアプリ「LINE」や、キュレーションプラットフォーム「NAVERまとめ」などに経営資源を集中させる方針。「NAVER検索」やオンラインストレージサービスの「Nドライブ」などの中核ではないサービスを順次終了している(関連記事:「NAVER検索」が2度目の日本市場撤退、LINEに経営資源集中)。LINEは10月1日にいったんlivedoor Readerのサービス終了を発表していたが、ドワンゴが運営を続けることになった。

 ドワンゴはlivedoor Readerが持つ情報収集に関心が高いユーザー層を取り込むことで、動画配信サービス「niconico」などへの送客効果を高める。これまでドワンゴとLINEの関係は薄く、事業譲渡のような取引をするのは初めてだという。今後、ネットサービス大手の両者で連携が進む可能性もある。

 RSSリーダーはWebサイトやブログの記事をまとめ読みするためのツール。各Webサイトが配信しているRSSファイルのURL(ITproならhttp://itpro.nikkeibp.co.jp/rss/ITpro.rdf)を登録しておけば、見出しや概要をまとめ読みできる。有力サービスだった「Google Reader」が2013年7月にサービスを終了するなど(関連記事:Google Reader予定通り終了、データの保管は7月15日まで)、オンライン型RSSリーダーの選択肢は少なくなっている。

■変更履歴
当初、見出しで「LINEが取得」としていましたが、「ドワンゴが取得」の誤りです。お詫びして訂正いたします。[2014/10/24 19:05]