基調講演に登壇した日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長
基調講演に登壇した日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長
[画像のクリックで拡大表示]

 「モバイル、クラウドへ軸足を置くというビジョンのもと、ナデラCEOはマイクロソフトのカルチャーを大きく変えようとしている」。日本マイクロソフト(MS)の樋口泰行社長は、同社が2014年10月23日に開催したイベント「The Microsoft Conference 2014」の基調講演で、サトヤ・ナデラCEO(最高経営責任者)が推進する社内改革について語った(写真)。

 Windowsを軸とした囲い込みの発想を脱し、OfficeソフトをiPadやAndroidにも提供するなど、顧客目線の製品開発を徹底させる方針。「ナデラCEOは、『とにかく使いやすい製品、フリクションフリーの製品を出せ。ユーザーがサインアップにてこずるような製品は出荷するな』と言っている」(樋口氏)。Windows 8の操作性について、法人顧客から不満の声が聞かれることを踏まえ、プロダクトアウト型から顧客第一主義へ転換していることをアピールし、顧客をつなぎとめる考えだ。

 以下、基調講演の要点を写真ベースで紹介する。

消費者向け、ビジネス向けともに「生産性向上の追求」をマイクロソフトのコアに据える
消費者向け、ビジネス向けともに「生産性向上の追求」をマイクロソフトのコアに据える
[画像のクリックで拡大表示]
2014年の世界法人タブレット市場では、Windowsのシェアが19%から26%がわずかに盛り返した
2014年の世界法人タブレット市場では、Windowsのシェアが19%から26%がわずかに盛り返した
[画像のクリックで拡大表示]
iPad向けのOfficeアプリ「Office for iPad」は、日本市場向けにも2014年中に公開予定
iPad向けのOfficeアプリ「Office for iPad」は、日本市場向けにも2014年中に公開予定
[画像のクリックで拡大表示]
Windows Server 2003サポート終了まであと265日と、早期の対応を訴えた。サーバー買い替えのほか、Windows Azureやパートナー企業のクラウドサービスへの移行も勧めた
Windows Server 2003サポート終了まであと265日と、早期の対応を訴えた。サーバー買い替えのほか、Windows Azureやパートナー企業のクラウドサービスへの移行も勧めた
[画像のクリックで拡大表示]
MSのクラウドへのデータ移行について「データは政府や行政機関に渡さない」とするケビン・ターナーCOO(最高執行責任者)の宣言を紹介
MSのクラウドへのデータ移行について「データは政府や行政機関に渡さない」とするケビン・ターナーCOO(最高執行責任者)の宣言を紹介
[画像のクリックで拡大表示]