写真●ActiveImage Protector 4.5 Linux Editionの画面
写真●ActiveImage Protector 4.5 Linux Editionの画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ネットジャパンは2014年10月23日、Linux環境向けイメージバックアップソフトの新版「ActiveImage Protector 4.5 Linux Edition」(写真)を発表した。10月29日から出荷する。新版では、現行のRed Hat Enterprise Linux 7(およびCent OS 7)が採用するファイルシステム(XFS)や起動処理/サービス管理(systemd)の環境下で利用できるようにした。バックアップファイルのレプリケーションや増分ファイルの結合処理などの機能も強化した。

 同ソフトは、Linux環境のディスクイメージを丸ごとバックアップするソフトである(関連記事:ネットジャパン、Linux用イメージバックアップ新版はGUIを追加)。Red Hat Enterprise LinuxまたはCentOS上で動作する。一般的なイメージバックアップソフトと同様に、スケジュールバックアップができる。前回のバックアップからの差分だけを抽出してバックアップする増分バックアップも可能。リストア時には、一括リストアのほか、マウントしたディスクイメージからファイル単位でデータを取り出すこともできる。

 今回の新版では、現行バージョンのLinuxであるRHEL 7(Cent OS 7)への対応を図った。具体的には、RHEL 7の標準ファイルシステムであるXFSへの対応や、新しいシステム起動処理機構であるsystemdへの対応を図った。XFS対応では、XFSのバックアップ/リストアができるほか、XFSボリュームにおいても使用済みのセクターだけをバックアップできる。このほか、CDブートなどを介したベアメタルリカバリーのための起動環境を作り替えたほか、バックアップ後にシャットダウン/再起動できるようにした。

 運用を用意にする機能群も強化した。例えば、バックアップしたファイルを他の保存先にレプリケーション(複製)する機能を新たに付けた。レプリケーション先として、ローカルフォルダー、ネットワーク共有フォルダー(CIFS)、WebDAV、FTP/SFTP、Amazon S3(コマンド経由)を選択できる。また、増分バックアップからフルバックアップイメージを作成する機能も改善し、バックアップ元とは異なるホストの上でも、増分ファイルを結合できるようにした。

 1ライセンス当たりの価格(税別)は、1~4ライセンス購入時が10万8000円、5~9ライセンス購入時が10万1700円、10~24ライセンス購入時が9万5100円、25~49ライセンス購入時が8万5800円、50~99ライセンス購入時が7万5800円。100ライセンス以上は要問い合わせ。ソフトウエアを収録したメディアキットが3000円。