写真●SHieldMailChecker 誤送信防止の英語画面
写真●SHieldMailChecker 誤送信防止の英語画面
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 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2014年10月23日、メールクライアントソフトと連携してメールの誤送信を防止するソフト「SHieldMailChecker 誤送信防止」の新バージョンに当たる「日英ハイブリット版」(写真)を発表、同日販売を開始した。2014年11月末に出荷する。今回から、一つの製品で操作画面の日本語/英語表記を選択できるようにした。さらに価格体系も見直し、10人からの小規模で導入できるようにした。販売目標は2年間で6万ユーザー。

 前提となるSHieldMailChecker 誤送信防止は、メールの誤送信を防止するソフトである(関連記事:富士通SSLがメール誤送信防止ソフトの新版、添付ファイルを自動的にZIP暗号化)。クライアントPC上で動作し、メールソフトとメール送信サーバー(SMTPまたはExchange Server)との間に入ってメールを中継する仕組み。

 このソフトを動作させておくと、メールソフトからメールを送信したタイミングで確認画面を表示し、宛先や添付ファイルの再確認を促す。この段階ではメールサーバーにはメールを送信(中継)しない。ここで送信を許可すると、初めてメールサーバーにメールを送信する。なお、ホワイトリストに載っている宛先については確認画面を出さずに自動的に送信する運用もできる。

 今回、操作画面を多国語化した。これまでは日本語画面に限って提供していたが、日本語画面に加えて英語画面を選べるようにした。一つの製品で日本語画面と英語画面を切り替えて運用できる。また、インストール時に日本語と英語を選択できるだけでなく、使っている最中に設定画面から日本語と英語を切り替えられる。また、英語画面においては、英語のキーワードを認識した上で、誤送信リスクの可能性がある場合に警告メッセージを表示するという。

 価格体系も見直し、より小規模から導入できるようにした(価格は8%消費税込み)。これまでの最小構成は100ユーザーだったが、100ユーザー版よりも小規模なライセンスとして50ユーザー版と10ユーザー版を用意した。

 100ユーザー版「100ライセンスパック」の価格は据え置きで、32万4000円(保守料は年間4万8600円)である。50ユーザー版「50ライセンスパック」の価格は19万4400円(保守料は年間3万8880円)、10ユーザー版「10ライセンスパック」の価格は4万8600円(保守料は年間1万2960円)である。

 従来版のユーザー数無制限版は無くなり、代わりに1万ユーザー版の「10000ライセンスパック」を用意している。この価格は、従来版の無制限版と同じ2160万円(保守料は年間324万円)。なお、従来版と同様に、買い取り型のほかに月額制で利用する使い方も可能である。月額制の場合は個別見積もりとなる。