「我々はモバイルアプリケーション開発の未来を信じてきた。今日ここで、Fabricを発表できたことに大変興奮している」――。

 2014年10月22日(米国時間)にサンフランシスコで開催した、米ツイッターとして初となるモバイルアプリケーション開発者向けカンファレンス「Twitter Flight」。基調講演に立った同社のディック・コストロCEO(最高経営責任者)は、1000人を超える開発者の前で、モバイルアプリケーション開発プラットフォーム「Fabric」を発表した。

基調講演に立つ米ツイッターのディック・コストロCEO
基調講演に立つ米ツイッターのディック・コストロCEO
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 Fabricは、モバイルアプリケーションを開発する際に、(1)安定性の向上、(2)利用者の増加、(3)収益性の向上、(4)ユーザー認証、を実現するためのSDK(ソフトウエア開発キット)である。Twitterに加え、バグ解析ツール「Crashlytics」や広告管理ツール「Mopub」などで構成する。新たに発表した電話番号を使ったユーザー認証方法「Digits」なども含む。Digitsは、216カ国28言語に対応している。

 Fabricは、カンファレンス参加者には既に提供済み。今後、数週間でCrashyticsやMoPubの既存ユーザーにも順次提供していく予定である。

講演後には「Crashlytics」や「Mopub」など、個別のツールごとに説明会が開催された
講演後には「Crashlytics」や「Mopub」など、個別のツールごとに説明会が開催された
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