写真1●アウトランダーPHEVの運転席でオキュラスリフトを装着するようす
写真1●アウトランダーPHEVの運転席でオキュラスリフトを装着するようす
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 三菱自動車工業は2014年10月25日から26日まで、米オキュラス VRの提供するヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)「オキュラスリフト」向けのコンテンツを「モータースポーツジャパン2014フェスティバル in お台場」で展示する(写真1)。

 HMDとは頭部に装着するディスプレー装置のこと。オキュラスリフトは人間の視野に相当する画角が約100度あり、没入感が高いことが特徴だ。装着者の頭部の動きを映像に反映するヘッドトラッキング機能を搭載する。例えば装着者が首を右に向ければ、センサーが頭部の動きを検出して映像空間の中でも右を向く。

写真2●三菱自動車工業の提供する「アウトランダーPHEV」
写真2●三菱自動車工業の提供する「アウトランダーPHEV」
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 展示するのは三菱自動車工業が提供する「アウトラウンダーPHEV」の運転席でオキュラスリフトを装着し、自動車でのドライブを疑似体験できる「アウトランダーPHEVで出かけよう!バーチャル星空ドライブ」(写真2)。同コンテンツでは星空や宇宙を表現した映像空間の中をPHEVで走行する体験ができる(写真3、4)。

写真3●「アウトランダーPHEVで出かけよう!バーチャル星空ドライブ」では星空の下をドライブする体験ができる
写真3●「アウトランダーPHEVで出かけよう!バーチャル星空ドライブ」では星空の下をドライブする体験ができる
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写真4●宇宙空間の中を飛行する体験映像も用意されている
写真4●宇宙空間の中を飛行する体験映像も用意されている
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 PHEVのエンジンは発電機の役割をしており、オキュラスリフトの動作に必要な電源はすべてPHEVに搭載するバッテリーから供給できる。同社経営企画本部広報部コミュニケーショングループの瀧川豊エキスパートは「エンジンを50分ほど運転させればバッテリーを約8割まで充電できる。我が社の先進技術を搭載するPHEVのアピールにもつながる」と話す(写真5)。

写真5●三菱自動車工業 経営企画本部広報部コミュニケーショングループの瀧川豊エキスパート
写真5●三菱自動車工業 経営企画本部広報部コミュニケーショングループの瀧川豊エキスパート
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 同コンテンツはエンターテイメント向けだが、瀧川エキスパートは「部品の設計や内装を吟味する業務において、オキュラスリフトの活用を検討している」と話す。例えば、運転席に着席した運転手が手を伸ばしたときのリーチなどを、映像空間で疑似的に確認するときに用いるという。

 同社では、これまでもHMDを用いて内装設計の検討などしていた。瀧川エキスパートは「使用しているHMDは部屋を丸ごと必要とするような大掛かりな装置だ」と話す。オキュラスリフトを用いれば、頭部に装着するHMDとオキュラスリフトのアプリケーションを動作させるPCだけで、同等かそれ以上の没入感を表現できる。

 モータースポーツジャパン2014フェスティバル in お台場は、日本モータースポーツ推進機構が主催するモータースポーツの展示会。2014年10月25日から26日まで都内江東区の特設会場で開催する。