写真●Dojo Ver.6の新機能であるスポットライト機能とズーム機能の概要(出典:テンダ)
写真●Dojo Ver.6の新機能であるスポットライト機能とズーム機能の概要(出典:テンダ)
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 テンダは2014年10月22日、Windowsアプリケーションの操作マニュアルやe-ラーニングコンテンツなどを自動作成するためのソフトの新版「Dojo Ver.6」(写真)を発表した。10月31日から出荷する。新版ではDojoが生成したマニュアル/コンテンツを手動で編集する機能を強化し、Power Point資料を取り込んで貼り付けられるようにした。以前よりも分かりやすいマニュアルを作成できるようになった。価格(税別)は1ユーザー80万円、初年度保守料(必須)は10万円。

 Dojoは、Windowsアプリケーションの操作方法を、文書マニュアルや動画コンテンツの形で自動生成するソフトである。Dojoを動作させた状態でWindowsアプリケーションを操作すると、キーボード入力やマウスクリックのたびにアプリケーション画面をキャプチャー記録し、こうした要素を基に操作マニュアルを自動作成する。生成されたマニュアルを手動で編集する機能も提供する。編集後には、静的コンテンツ(Word/Excel/Power Point、PDF、HTML)や動的コンテンツ(DHTML、Flash、AVI、ScoreBook、Scorm)の各種の形式でマニュアルを出力できる。

 今回の新版では、Dojoが生成したマニュアルコンテンツの編集機能を強化した。まず、任意のPower Point資料をコンテンツに取り込めるようにした。あらかじめグラフや絵などを駆使して説明資料をPower Pointで作成しておくことで、これをマニュアルの一部として使えるようになる。これにより、マニュアルが、より分かりやすくなる。

 さらに、DHTML(dynamic HTML)形式のコンテンツを出力する場合に限るが、Windows画面の中で注目してほしい箇所にスポットライトを当てて目立たせたり、一部の範囲をズームして拡大したり、といった、動きのある視覚効果を利用できるようにした。スポットライト機能は、ライトを当てない部分をグレーアウトする。ズーム機能は、指定した範囲を拡大して表示する。

 なお、Dojoは、従来製品「SoftSimulator」(ベトナムNCS Corporationが開発、テンダが販売)の新バージョンに当たり、2008年にDojoの名称になってからはテンダが国内で開発している。その後のバージョンアップで、コンテンツ編集機能の拡充などを図ってきている。