インターネットイニシアティブ(IIJ)は2014年10月21日、DBMS(データベース管理システム)を月額制のSaaSとして提供するサービス「IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオン」を拡充し、新たにMicrosoft SQL Serverを利用できるようにすると発表した。11月5日からサービスを開始する。最低1カ月からの契約で、SQL Sserverのライセンスを購入することなく利用できる。

 SaaS型で利用できるDBMSである(関連記事:IIJ、Oracleデータベースを月額制SaaSとして7月から提供)。利用可能なDBMSは、通常用途が「Oracle Database」(Standard/Enterprise Edition 11g Release 2)、「MySQL」(Community Edition 5.5/5.6)、「SQL Server」(2012/2014 Standard Edition)の三つ、DWH(データウエアハウス)向けが「Pivotal Greenplum Database」の一つである。

 2012年7月のサービス開始当初はOracle DatabaseとMySQLの二つに限られていたが、2014年7月にDWH向けのPivotal Greenplum Databaseと「InfiniDB」の2製品を使えるようにした。そして今回、新たにSQL Serverを選べるようにした。なお、InfiniDBについては開発元である米InfiniDBの営業終了にともない、新規の受注を取りやめている。

 契約単位はDBMSのインスタンス単位である。SQL Serverの場合、個々のインスタンスに割り当てるマシン性能のグレードとして、4種類を用意している。最も安価なグレード「TypeE」は、メモリーが2Gバイト、ICU(CPU性能指標)が2(Xeonの1コア分に相当)。最も高価なグレード「TypeB」は、メモリーが32Gバイト、ICUが16。ディスク容量は標準で500Gバイトで、100Gバイト/300Gバイト/500Gバイトのいずれか1回に限って拡張できる。

 なお、IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオンを利用するための前提として、DBMSに接続するかしないかに関わらず、同社のIaaS(サーバー環境)を同時に契約しなければならない。IaaSの利用料金は、仮想サーバー型の「Vシリーズ」の場合、最安価のスペックで月額8000円。

 SQL Server、Oracle Database、MySQLの基本メニューはの通り。

表●汎用DBMSの基本メニュー(主なスペック)
GBはGバイト。1 ICUはXeonの1/2コアに相当
メニュータイプICUメモリーディスク容量初期費用月額費用
SQL Server
インスタンス/SE
TypeE24GB500GB5万円6万5000円
TypeD48GB9万9000円
TypeC816GB16万8000円
TypeB1632GB19万8000円
Oracle Database
インスタンス/SE
TypeE24GB50GB5万円6万5000円
TypeD48GB11万7500円
TypeC816GB22万5000円
Oracle Database
インスタンス/EE
TypeE24GB50GB5万円要問い合わせ
TypeD48GB
TypeC816GB
MySQL
インスタンス/CE
TypeE24GB50GB5万円4万3000円
TypeD48GB6万8700円
TypeC816GB9万8000円