図●システム概要
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 東急線沿線を中心にケーブルテレビ事業を展開するイッツ・コミュニケーションズ(イッツコム)は2014年10月22日、米Icontrol Networksのスマートホーム・システム「タッチストーン(Touchstone)」の導入に合意し、スマートホームサービスの提供を2015年2月に開始すると発表した。

 ブロードバンドに接続されたゲートウェイ(ホームコントローラー)を介して、宅内に設置する様々なデバイスをコントロールする()。サービス提供当初は、ドアや窓の開閉を知らせる「ドア・窓センサー」や、人の動きを検出し知らせる「モーションセンサー」などの提供から始める。さらにドア・窓センサーやモーションセンサーと連動して映像を記録する「IPカメラ」を一緒に提供する。IPカメラの映像はモニターとなるスマートホンやタブレット端末に届く。このため外出先でも宅内の様子をモニタリングできる。

 来春以降には、外出先からスマートホンで玄関の鍵の施錠状態が確認でき、掛け忘れの場合はその場で施錠を可能にする電子錠や、屋外からのエアコンや照明の制御を可能にする赤外線リモコンなどの導入を計画している。

 さらに将来的には、ヘルスケアやエネルギーマネージメントなどサービス分野を広げていく予定。具体的なサービスメニューは現在検討中で、グループ企業である東急セキュリティとの協業による、警備員の駆けつけサービスの提供も予定する。

 2015年2月のスマートホームサービス提供開始に先立ち、サービスエリア内の既加入者宅20世帯を対象にした実証実験を2014年10月22日に開始した。モニターの自宅に実験機器を接続し、期間中にインターフェース、操作性などを検証する。

 イッツコムは、東急線沿線を中心としたエリアに展開するケーブルテレビ事業者として、約77万4千世帯(2014年9月末現在の総接続世帯数)の利用者を対象に(1)ケーブルテレビ、(2)ブロードバンド・インターネット接続、(3)固定電話などのサービスを提供している。今回のスマートホームについて、ケーブルテレビ事業成長の第4の柱と位置づけている。

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