中国のスマートフォンメーカー、Xiaomi(小米科技=シャオミ)がインドで端末を生産することを検討していると、米Wall Street Journalが現地時間2014年10月21日に伝えた。

 Xiaomiはすでに専門家を雇い入れており、インドの規制などに関して調査を行っている。今後半年以上検討を続け、同国に自前の工場を持つかどうか決定するという。

 Xiaomiがインドでスマートフォンを発売したのは今年7月。Xiaomiのインド担当責任者のManu Jain氏によると、同社はこれまで中国国外に生産拠点を設置することを検討していた。ここ最近、同社にとってインド市場の重要性が高まってきたことから、インド工場について検討することにしたという。

 Xiaomiがこれまでインドで販売した端末の数は約50万台。同国では年間2億台以上の携帯電話が売れており、中国に次ぐ世界2位の携帯電話市場となっている。だが、携帯電話の全販売台数に占めるスマートフォンの比率はまだ2割程度。Jain氏は、今後3年でこれが5割を超えると期待している。

 Xiaomiは中国で急成長しているスマートフォンメーカー。英国の市場調査会社Canalysによると、中国における今年4~6月期の出荷台数ランキングはXiaomiが首位で、このあと、韓国Samsung Electronics、中国Lenovo Group(聯想集団)、Coolpad(酷派)ブランドの中国Yulong Computer Telecommunication Scientific(宇竜計算机通信科技)、中国Huawei Technologies(華為技術)と続いた(関連記事:中国のスマホ市場、XiaomiがSamsung抜き首位に、2014年第2四半期)。

 Xiaomiは今年、シンガポールを手始めに本格的な国外展開を進めており、今後はマレーシア、インドネシア、タイなどへの進出も目指している。