オープンロジ(東京都渋谷区)は2014年10月21日、中小規模の事業者向け物流アウトソーシング事業を開始した。見積もりが不要で、料金体系をシンプルにしたのが特徴。固定費は無料で従量課金制。1個から請け負い、ウェブサイト経由で最短2分でアウトソーシング契約が結べるという。月間出荷個数が200個未満の中小規模の事業者を対象に、市場開拓を進める。

 オープンロジはサービス提供にあたり、埼玉県の物流会社と提携した。料金体系は入庫料、保管料、配送料の三つで構成。入庫料はサイズにかかわらず一律15円で、保管料は1日単位となっており、サイズに応じて1個当たり0.2~10円となっている。配送料はサイズに応じて1個当たり220円~780円()。ウェブサイトの管理画面経由で入庫、加工、保管、出庫、配送までの一連の業務指示や支払いができる。

図●多くの物流アウトソーシング事業者が料金体系が不明瞭の中、オープンロジは分かりやすい料金体系で訴求する
図●多くの物流アウトソーシング事業者が料金体系が不明瞭の中、オープンロジは分かりやすい料金体系で訴求する
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 最近ではベイス(東京都渋谷区)が提供する「BASE」やブラケット(東京都渋谷区)が提供する「STORES.jp」など、簡易にECサイトが開設できるサービスが活況だが、開設後、販売個数が増えてくると配送業務に追われ、マーケティングや販売促進など本来の業務が滞るケースが多い。オープンロジは分かりやすい料金体系と低料金を武器に、こうしたニーズを捉えたい考えだ。