写真●Yubin7 Ver2.5のユーティリティー画面
写真●Yubin7 Ver2.5のユーティリティー画面
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 アドバンスソフトウェアは2014年10月21日、住所と郵便番号の相互変換ソフトの新バージョン「Yubin7 Ver2.5」を発売した。単独で動作するGUIユーティリティーソフトに加えて、アプリケーションに変換機能を組み込むための開発コンポーネントライブラリーを提供する。今回の新バージョンでは、開発コンポーネントとして、これまでのWin32用に加え、新たに.NET Framework用のライブラリーを追加した。

 Yubin7は、住所と郵便番号を相互に変換するソフトである。ユーティリティーソフトとコンポーネント(Win32および.NET Framework)を提供する。郵便番号辞書は、日本郵便が月に一度公開する郵便番号マスターを元に作成し、マスター公開後1日から1週間程度でWebを介して配布する。サーバーアプリケーションの場合、付属のツールを使えば辞書を自動的にダウンロードして更新できる。

 ユーティリティーソフトを使うと、GUI画面で、郵便番号と住所の検索ができる(写真)。住所から郵便番号を検索、郵便番号や町域名、指定文字列から該当する住所を検索、大口事業所個別番号から事業所を検索、といったことができる。さらに、Excel/AccessファイルやCSV/テキストファイルを読み込み、これに含まれる住所情報を元に郵便番号のフィールドを一括生成したり、住所の表記ゆれを修正したりできる。

 一方、コンポーネントは、ユーティリティソフトの検索機能に相当する機能を一通り提供する()。住所から郵便番号やバーコードデータを取得したり、住所を最小単位に分割したり、文字列から該当する住所文字列を取得したり、郵便番号から該当する住所文字列を全て取得したり、郵便番号から確定した住所文字列を取得したり、といったことができる。

表●.NET Framework向けクラスライブラリーのメソッド一覧
メソッド名説明
Yubin7住所から郵便番号、バーコードデータを取得
Yubin7JisCode住所から全国地方公共団体コードを取得
SeparateAddress住所から郵便番号を取得&住所を最小単位に分割
GetIncAddress文字列から該当する住所文字列を取得
GetZipAddress郵便番号から該当する住所文字列を全て取得(漢字、カナ)
GetZipDecision郵便番号から確定した住所文字列を取得(漢字、カナ)
GetAllAddress郵便番号辞書から全ての住所レコードを抽出
GetCmpCode事業所名から大口事業所の個別郵便番号を取得
GetZipAddressCmp個別郵便番号から大口事業所情報を取得

 今回の新バージョンでは、大きく三つの機能を強化した。(1)まず、コンポーネントの種類を増やし、これまで提供してきたWin32用に加えて、新たに.NET Framework用を追加した。(2)郵便番号辞書ファイルを自動的にダウンロードして更新するための辞書自動更新ツールを追加した。(3)ユーティリティーソフトのExcel/Accessファイル読み込み機能も強化し、XML形式ファイル(xlsx/accdb)も読み込めるようにした。

 価格(8%消費税込み)は、基本パッケージが3万6720円。辞書使用ライセンスは、クライアントアプリケーションの場合は1ライセンス当たり2万1600円、サーバーアプリケーションの場合は1ライセンス当たり年間3万240円。稼働環境は、OSがWindows Vista以降またはWindows Server 2008以降。.NET Framework 3.5。