図●NTTドコモが公開した障害復旧のお知らせ
図●NTTドコモが公開した障害復旧のお知らせ
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 NTTドコモは2014年10月21日、20日午前5時45分ごろから続いていた北海道地域を中心とした通信障害が復旧したと発表した(関連記事:ドコモで通信障害、北海道地域中心に最大70万件)。障害の原因は、利用者の契約情報と通信状況をひもづけて制御する、同地域のネットワーク設備の輻輳(ふくそう)という。

 復旧したのは10月21日午前4時25分で、「通信障害が発生していたのは約22時間」(広報)。24時間以内に通信障害が回復したので、利用者との契約約款に基づいて損害賠償などは予定していないという。

 同社が主にとった復旧対策は次の二つ。北海道地域における通信を一部制限して輻輳を緩和したことと、障害の原因となったネットワーク設備の利用者情報を再設定したことだ。

 輻輳が発生したネットワーク設備は約70万件の利用者情報を収容していたという。実際に通信障害の対象となった利用者数や輻輳が発生した原因については判明しておらず、21日午後16時点で調査中としている。詳細な原因が判明次第、「再発防止に努めていく」(広報)とする。