写真●iPhone 6シリーズ
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 米Appleは現地時間2014年10月20日、2014会計年度第4四半期(2014年7~9月)の決算を発表した。スマートフォン「iPhone」とパソコン「Mac」が好調で、予想を上回る増収増益となった。同社は9月に最新スマートフォン「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を発売している。

 第4四半期の売上高は421億2300万ドルとなり、前年同期比12%増加した。純利益は84億6700万ドルで同13%増加。希薄化後の1株当たり利益(EPS)は1.42ドルで同20%増加した。粗利益率は38%と、前年同期の37%から拡大した。

 製品販売台数は、iPhoneが前年同期比16%増の3927万台、Macは同21%増の552万台だった。一方、タブレット端末「iPad」は同13%減の1232万台となり、3四半期連続で前年実績を下回った。携帯型メディアプレーヤー「iPod」は264万台で同24%減少した。

 地域別の売上高を見ると、米大陸が162億4700万ドルで前年同期比17%増加。欧州は95億3500万ドルで同19%増加。中国(香港と台湾を含む)は57億7800万ドルで同1%増にとどまった。日本は同5%増の35億700万ドル。アジア太平洋地域は同3%減の19億2300万ドルだった。米国外からの売上高が総売上高に占める割合は60%となった。

 アナリストらは、売上高を398億8000万ドル、EPSを1.31ドルと予測していた。また、iPhone販売台数の予測は3780万台、iPadの予測は1310万台だった(CNETの情報)。

 なお「iTunes Store」とその他のサービスの売上高は46億800万ドルにのぼり、前年同期と比べ8%増加した。Apple関連の情報サイト「MacRumors」によると、「App Store」の売上高が過去最高を記録したという。

 また同社は、2015会計年度第1四半期(2014年10~12月)の売上高が635億~665億ドルの範囲になるとの見通しも明らかにした。同社は今月中国で最新iPhoneを発売しており(関連記事:Apple、iPhone 6/6 Plusを中国・インド・韓国など36カ国/地域で発売)、10月中に約30カ国でiPad新モデルをリリースする(関連記事:Touch ID搭載の「iPad Air 2」と「iPad mini 3」、来週後半に出荷開始)。10~12月期売上高見通しのアナリスト予測は635億2000万ドルだったが、Appleの予測中間値はこれを上回る強気な数字となっている(Wall Street Journalの情報)。

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