写真●NXR-G100シリーズの外観
写真●NXR-G100シリーズの外観
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 センチュリーシステムズは2014年10月20日、M2Mルーターをモバイル通信回線とともに月額制でレンタル提供するサービス「WarpLink ICESパックプラン」のラインアップを拡充し、新たにLTE回線とのパックプラン「NX2」を発表した。2014年11月から提供開始する。必要な通信回線に応じて、3G回線をセットにした既存プラン「NX1」とNX2を選べるようにした。

 WarpLink ICESパックプランは、同社のM2Mルーターをモバイル通信回線とともに月額制でレンタル提供するサービスである。利用期間は2年で、2年を超える分については1カ月単位で延長できる。2014年8月に提供を開始した既存プランのNX1は、NTTドコモの3G通信回線(FOMA)を利用する。一方、今回新たに追加したNX2は、NTTドコモのLTE通信回線(Xi)または3G通信回線(FOMA)を利用する。

 NX2の価格(税別、以下同)は、初期費用が5000円、月額費用が6000円である。通信帯域は上り/下りともに3Mビット/秒で、通信量制限はない。一方、既存プランのNX1の価格は、初期費用が5000円、月額費用が2200円である。通信帯域は上り/下りともに200Kビット/秒で、月間の通信量が500Mバイトを超えた場合は月末まで上り下りともに100Kビット/秒に制限される。

 レンタルするM2Mルーターのハードウエアは、NX1とNX2ともに「NXR-G100シリーズ」である(関連記事:センチュリーのM2Mルーターが各社のモバイル回線を利用可能に写真)。それぞれ、NTTドコモの3G通信モジュールを内蔵した「NXR-G100/N」と、NTTドコモのLTE通信モジュールを内蔵した「NXR-G100/NL」を利用する。いずれも、モバイル通信モジュールのほかに、フレッツ光ネクストなどを利用可能な有線イーサネットインタフェース(1000BASE-T×2)を備えている。

 NXR-G100シリーズの特徴は、工場などで使うことを想定して、耐環境性能に注力していることである。例えば、摂氏マイナス20度~60度の温度範囲で動作するほか、ファンレス構造を採用している。イーサネットインタフェースは、一般的な用途に適した高速な「ノーマルモード」(1Gビット/秒)と、センサーデータ収集用に消費電力を低く抑えた「M2Mモード」(100Mビット/秒)を切り替えて運用できる。