写真1●Sophos SG 105の外観
写真1●Sophos SG 105の外観
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●Sophos SG 650の外観
写真2●Sophos SG 650の外観
[画像のクリックで拡大表示]

 ソフォスは2014年10月15日、UTM(統合脅威管理)機器の現行シリーズ「Sophos SGシリーズ」に、新たに小規模向け(写真1)と大規模向け(写真2)の全10モデルを追加したと発表した。2014年6月に先行して出荷を開始した中規模システム向けの6モデルと合わせ、全16モデル構成とした。開発会社は、英Sophos。

 Sophos SGシリーズは、同社のUTM機器の現行シリーズである。従来シリーズ「Sophos UTMシリーズ」の後継に当たり、CPUの刷新やSSDの採用によって性能を高めている。これにより、ファイアウォールのスループット性能が最大で約4倍に向上したという。ファイアウォール機能とウイルス対策機能を同時に実行しても高いスループット性能を維持できる、としている。

 UTM機器としての機能を一通り備えている。ファイアウォール、ウイルス対策、IPS(不正侵入防止)、メール暗号化、DLP(情報漏洩対策)、URLフィルタリング、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)などの複数のセキュリティ機能を、ラックマウント型サーバーに実装している。

 同社はまず、中規模向けのモデル群を現行シリーズに移行した(関連記事:ソフォスがUTMを刷新、性能向上で複数の機能を同時実行可能に)。中規模向けは、「SG 210/230/310/330/430/450」の全6モデルで構成する。

 そして今回、残っていた小規模向けと大規模向けのモデル群を、現行シリーズに移行した。新たに10モデルを追加したことにより、Sophos SGシリーズは全16モデル構成となった。それぞれの性能と参考価格は、の通り。価格はソフトウエアの使用権1年分を含んでいる。

 なお、2014年12月には、小規模向けの4モデル(SG 105/115/125/135)に無線LAN機能を付けた新モデル「SG 105w/115w/125w/135w」を出荷する予定である。この無線LAN搭載モデルの価格は未定。

表●Sophos SGシリーズ(中規模向けモデル)の概要
(bpsはビット/秒、GBはGバイト)
モデル名参考価格
(税別)
ファイアウォール
スループット
ウイルス対策
スループット
ハードウエア構成
SG 1059万2300円1.5G bps90M bpsRAM 2GB
HDD 320GB
SG 11512万6400円2.3G bps120M bpsRAM 4GB
HDD 320GB
SG 12516万7800円3.1G bps200M bpsRAM 4GB
HDD 320GB
SG 13522万7800円6G bps350M bpsRAM 6GB
HDD 320GB
SG 21032万9000円11G bps500M bpsRAM 8GB
HDD 250GB
SG 23046万5600円13G bps800M bpsRAM 8GB
SSD 120GB
SG 31067万3700円17G bps1.2G bpsRAM 12GB
SSD 180GB
SG 33090万4100円20G bps1.5G bpsRAM 12GB
SSD 180GB
SG 430135万6100円25G bps2G bpsRAM 16GB
SSD 240GB
SG 450192万2900円27G bps2.5G bpsRAM 16GB
SSD 240GB×2
(RAID 1)
SG 550283万3700円40G bps3.5G bpsRAM 24GB
SSD 300GB×2
(RAID 1)
SG 650432万5200円60G bps5.0G bpsRAM 48GB
SSD 480GB×2
(RAID 1)