ソフォスは2014年10月15日、UTM(統合脅威管理)機器の現行シリーズ「Sophos SGシリーズ」に、新たに小規模向け(写真1)と大規模向け(写真2)の全10モデルを追加したと発表した。2014年6月に先行して出荷を開始した中規模システム向けの6モデルと合わせ、全16モデル構成とした。開発会社は、英Sophos。
Sophos SGシリーズは、同社のUTM機器の現行シリーズである。従来シリーズ「Sophos UTMシリーズ」の後継に当たり、CPUの刷新やSSDの採用によって性能を高めている。これにより、ファイアウォールのスループット性能が最大で約4倍に向上したという。ファイアウォール機能とウイルス対策機能を同時に実行しても高いスループット性能を維持できる、としている。
UTM機器としての機能を一通り備えている。ファイアウォール、ウイルス対策、IPS(不正侵入防止)、メール暗号化、DLP(情報漏洩対策)、URLフィルタリング、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)などの複数のセキュリティ機能を、ラックマウント型サーバーに実装している。
同社はまず、中規模向けのモデル群を現行シリーズに移行した(関連記事:ソフォスがUTMを刷新、性能向上で複数の機能を同時実行可能に)。中規模向けは、「SG 210/230/310/330/430/450」の全6モデルで構成する。
そして今回、残っていた小規模向けと大規模向けのモデル群を、現行シリーズに移行した。新たに10モデルを追加したことにより、Sophos SGシリーズは全16モデル構成となった。それぞれの性能と参考価格は、表の通り。価格はソフトウエアの使用権1年分を含んでいる。
なお、2014年12月には、小規模向けの4モデル(SG 105/115/125/135)に無線LAN機能を付けた新モデル「SG 105w/115w/125w/135w」を出荷する予定である。この無線LAN搭載モデルの価格は未定。
モデル名 | 参考価格 (税別) | ファイアウォール スループット | ウイルス対策 スループット | ハードウエア構成 |
---|---|---|---|---|
SG 105 | 9万2300円 | 1.5G bps | 90M bps | RAM 2GB HDD 320GB |
SG 115 | 12万6400円 | 2.3G bps | 120M bps | RAM 4GB HDD 320GB |
SG 125 | 16万7800円 | 3.1G bps | 200M bps | RAM 4GB HDD 320GB |
SG 135 | 22万7800円 | 6G bps | 350M bps | RAM 6GB HDD 320GB |
SG 210 | 32万9000円 | 11G bps | 500M bps | RAM 8GB HDD 250GB |
SG 230 | 46万5600円 | 13G bps | 800M bps | RAM 8GB SSD 120GB |
SG 310 | 67万3700円 | 17G bps | 1.2G bps | RAM 12GB SSD 180GB |
SG 330 | 90万4100円 | 20G bps | 1.5G bps | RAM 12GB SSD 180GB |
SG 430 | 135万6100円 | 25G bps | 2G bps | RAM 16GB SSD 240GB |
SG 450 | 192万2900円 | 27G bps | 2.5G bps | RAM 16GB SSD 240GB×2 (RAID 1) |
SG 550 | 283万3700円 | 40G bps | 3.5G bps | RAM 24GB SSD 300GB×2 (RAID 1) |
SG 650 | 432万5200円 | 60G bps | 5.0G bps | RAM 48GB SSD 480GB×2 (RAID 1) |