写真●RICOH Unified Communication System P3500の外観
写真●RICOH Unified Communication System P3500の外観
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 リコーは2014年10月15日、会議室に持ち込んで利用できるポータブル型ビデオ会議端末の後継機「RICOH Unified Communication System P3500」(写真)を発表した。10月20日に出荷する。従来機「P3000」と比べてカメラ機能を強化し、より広い範囲を映せるようにしたほか、HD解像度で送信できるようにした。価格(税別)は26万8000円(従来機は19万8000円)。

 P3500は、同社のポータブル型ビデオ会議端末の一つで、ディスプレイを外付け型とした機種である。同社にはこのほか、ディスプレイとバッテリーを一体型としたオールインワン型の機種「P1000」がある(関連記事:リコー、ディスプレイ/バッテリー内蔵のモバイル型ビデオ会議端末を発表)。さらに、パソコン/タブレット上で動作するビデオ会議ソフト「Apps」もラインアップする。

 P3500は、従来機であるP3000と比べて、カメラ機能を強化した。(1)映せる範囲は、P3500が水平125度/垂直70度からの4倍ズーム、P3000はP3500よりも狭い水平94度/垂直69度の固定画角である。(2)送信可能な解像度は、P3500が1280×720ドット/30フレーム毎秒、P3000が640×360ドット/30フレーム毎秒である。(3)撮影素子の画素数は、P3500が200万画素、P3000が130万画素である。

 カメラ以外の部分でも強化した。例えば、内蔵のマイク/スピーカーの性能を向上させたほか、同社の独自技術によってネットワーク帯域の変動が大きくても会議を継続できるようにした、としている。

 価格(税別)は、端末(UCS P3000)が、1年保守付きで26万8000円、3年保守付きで29万3000円。別途必要になる月額サービス利用料は、定額制の場合、1台当たり月額5000円(端末250台以上)から月額1万2000円(端末1~9台)まで、端末台数に応じて6段階のプランを用意している。

 なお、P3500の発売に合わせ、パソコン/タブレット向けビデオ会議ソフトであるRICOH Unified Communication System Appsの稼働環境を拡大した。これまでのWindows版、Mac OS版、iOS版に加えて、新たにAndroid版を用意した。これにより、企業のクライアント環境の多くをカバーできるようになった。