2014年10月13日から16日(現地時間)にかけて、米・サンフランシスコで開催された米セールスフォース・ドットコムのイベント「Dreamforce 2014」では、カンファレンスだけでなく、展示会場で様々な企業が製品やソリューションを展示・デモしていた。
日本からの出展もあり、Dreamforce 2014ではセールスフォースの出資を受けているベンチャー企業であるチームスピリット(関連記事)やサイダス(関連記事)が初出展した。
チームスピリットは、経費精算や勤怠管理、工程管理などのクラウドサービス「チームスピリット」をセールスフォースのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「Force.com」上で展開するベンチャー企業である(写真1)。
同社代表取締役の荻島浩司氏は米国進出に当たって、現地法人を設立する意向だという。米国では勤怠管理などの事情が日本とは全く異なるため、日本で提供しているサービスと同じものは提供できないとし、新たな開発が必要になるという。ただし、同分野は米国でも競合が少ないため、参入のチャンスはあるとしている。
サイダスは、法人向け人事支援クラウドサービス「Performance Cloud」を提供しているベンチャー企業。3月にセールスフォースとの資本提携を発表した(写真2)。同社代表取締役の松田晋氏は、まずはパートナー企業に同社のサービスを米国で販売してもらうという。既にパートナー企業も決まっており、引き合いも来ているという。
セールスフォースの出資を受けているこれらのベンチャー企業は、米国進出に当たってセールスフォースの支援や助言が得られるメリットがあると述べる。