写真●アトラシアン テクニカルエバンジェリストの長沢智治氏
写真●アトラシアン テクニカルエバンジェリストの長沢智治氏
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画面1●JIRA Service Desk 2.0のユーザー画面のトップメニュー。チケット管理について全く知らない利用部門の担当者でも戸惑わず使える
画面1●JIRA Service Desk 2.0のユーザー画面のトップメニュー。チケット管理について全く知らない利用部門の担当者でも戸惑わず使える
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画面2●ユーザー画面の入力フォーム。チケット管理ソフトの名残があるのは、「新規作成」というボタン名ぐらい
画面2●ユーザー画面の入力フォーム。チケット管理ソフトの名残があるのは、「新規作成」というボタン名ぐらい
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 豪Atlassianの日本法人アトラシアンは、2014年10月15日から17日にかけて東京ビッグサイトで開催された「ITpro EXPO 2014」において、9月に発売したサービスデスク支援ソフト「JIRA Service Desk 2.0」などを展示した。テクニカルエバンジェリストの長沢智治氏は「新バージョンを出して引き合いが急増した」と胸を張る(写真)。

 JIRA Service Deskは、システム開発現場向けのチケット管理ソフト「JIRA」をベースに開発した製品だが、「利用部門の担当者でも容易に使えるように、ユーザー画面を一から設計した」(長沢氏)。

 ユーザー画面のトップメニューには、「予算申請」「ITヘルプ」「システムへのアクセスリクエスト」といった用途別のメニューが並ぶ(画面1)。サービスデスクに申請・依頼をする利用部門の担当者がいずれかをクリックすると、画面が遷移し入力フォームが現れる。そのフォームに必要事項を記入し「新規作成」ボタンを押せば、申請・依頼は完了だ(画面2)。一連の画面で、チケット管理ソフトの名残があるのは、「新規作成」というボタン名ぐらいである。

 こうしたメニューとその入力フォーム、さらにサービスデスク側のワークフローは、サービスデスク担当者が設計する。ひな型が用意されており、「ワークフローが必要なければ1~2分、必要な場合でも30分ほどで作成できる」(長沢氏)。

 こうした特徴は、従来バージョンも備えていた。新バージョンが好調な最大の理由は、「料金体系を見直したため」(長沢氏)。従来バージョンでは、申請・依頼をする利用部門の人数分のライセンスが必要だった。これに対して新バージョンでは、利用部門のライセンスは不要にして、サービスデスク担当者のライセンスのみで使えるようにした。これが奏功したという。

 価格は、1年間5ライセンスで21万円(税別)から。