写真●Easy Form Generatorのデモ画面。左上が元のExcel帳票、中央がEFGDesigner、右下が出来上がったWebフォーム
写真●Easy Form Generatorのデモ画面。左上が元のExcel帳票、中央がEFGDesigner、右下が出来上がったWebフォーム
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 ゼッタテクノロジーは2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」で、ExcelのフォームをWebフォーム化する開発支援ツール「Easy Form Generator」を出展した(写真)。

 同製品の核となるのは、Webフォームを手軽に作成できるデザインツール「EFGDesigner」だ。ミリ単位のグリッドを持つGUIベースのフォーム作成ツールで、入力項目の属性を設定したり、スクリプトによる制御を設定したりできる。同社はもともと、「Adam family」と呼ぶ、データの入力から集計、分析、レポーティングまで担うミドルウエア群を提供しており、そのうちの入力部分の開発支援ツールを切り出したのが、EFGDesignerに相当するという。Adam familyは、官公庁などでの導入実績があり、そのノウハウを生かしている。

 「このデザインツールにExcelの帳票を取り込む機能を追加し、Excel帳票からWebフォームを作成する機能にフォーカスしてシンプルにした」(ブース担当者)のがEasy Form Generatorだ。紙の帳票やExcelの帳票を使っていたり、Webフォームの設計をExcelで行っているユーザーの中には、それらを「自力でHTML化するのが大変だという声が多かった」(同)ことから、同製品を企画した。フォームを作成する機能だけでなく、フォームの定義情報を“設計書”として一括出力する機能なども備えている。

 Excelの帳票をWebフォーム化できるツールとしては、グレープシティも10月15日に「Forguncy」を発売したばかり。今回のITpro EXPO 2014でも展示を行っている(関連記事:グレープシティ、方眼紙のデザインを備えExcelと同様の操作でWebアプリを作れる新製品)。両者の大きな違いは、Easy Form GeneratorがWebフォームの作成に特化しているのに対し、Forguncyは運用面までカバーしているところ。Forguncyは、作成したWebフォームを運用するための専用サーバーも提供する(そのため、開発ライセンスとは別にサーバーの運用ライセンスが必要)。一方、Easy Form Generatorは、Webフォームの開発に特化しており、サーバーの構築や運用は、別途行うことになる。

 Easy Form Generatorは現在ベータ版を公開中。発売は2014年11月を予定している。